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#584/584 日本史ボード ★タイトル (FHJ55492) 94/ 6/ 3 6:55 ( 82) 古代史】安曇》穂高見命と建御名方神 アコ(82行) ★内容 $0560 「古代史】安曇》宗像族と安曇族」で、信濃国の安曇族は、穂高神社の 穂高見命を祭っていたと書きましたが、今回は、そこら辺りから話を始めます。 ======================================================================== ほたか‐じんじゃ【穂高神社】 長野県南安曇郡穂高町にある元国幣小社。祭神は穂高見命。同郡安曇村の上高 地に奥社があり、その背後の明神岳と穂高岳とは穂高神の幽宮といわれている。 〔EB『広辞苑』第四版〕 ======================================================================== ちなみに、『延喜式』の「神名帳」には、信濃国安曇郡二座の筆頭に穂高神社 〔名神大〕が掲げられています。 さて、このシリーズで今までに話題となった海人族の出自を『新撰姓氏録』で 調べてみると、皆「地祇(ちぎ)」となっていました(「正倉院」$0939 参照)。 ======================================================================== しんせんしょうじろく【新撰姓氏録】‥シヤウ‥ 古代の氏族の系譜を集成した書。京・畿内に本籍を持つ一一八二氏をその出自 や家系によって神別・皇別・諸蕃に分類。嵯峨天皇の勅を奉じて万多親王らが 編し、八一五年(弘仁六)奏進。三〇巻・目録一巻。現存のものは抄本。新撰姓 氏録抄。姓氏録。 しん‐べつ【神別】 「新撰姓氏録」に見られる分類で、古代、神々の子孫と称した氏。例えば天児 屋根命(アマノコヤネノミコト)を祖先とした藤原氏の類。←→皇別・諸蕃 こう‐べつ【皇別】クワウ‥ 「新撰姓氏録」に見られる分類で、天皇家から分れて臣籍に降下した氏。橘氏・ 源氏・平氏などの類。 しょ‐ばん【諸蕃】 (1)諸外国を卑しめていう語。 (2)「新撰姓氏録」に見られる分類で、古代、渡来人の子孫と称した氏。秦氏・ 漢氏・百済氏の類。蕃別は俗称。←→皇別・神別 〔EB『広辞苑』第四版〕 ======================================================================== ※「神別」はさらに、「天神」(天つ神)、「天孫」(天つ神の子孫)、「地祇」 (国つ神)に分類される。 で、安曇族は、おおむね 綿積神命__穂高見命__穂己都久命_‥‥ という系譜を伝承していたことが想像されます。余談になりますが、穂高見って 日高見に似ているんですけど、何か関係があるのでしょうかね。 まっ、それはともかく、宗像族を見てみると、彼らは、 大国主命_‥‥_吾田片隅命_‥‥ という系譜を伝承していたようです。 つまり、海人の内で、大国主命系(つまり、出雲系)であるとするのは、宗像 族だけで、$0550 「古代史】安曇》沼河比売と建御名方神」の最後で、思い付き のように、大国主神と沼河比売の間に生まれたとされる建御名方神は宗像族かも しれないと書きましたが、あながちヨタではないようです。 ※海人には、安曇族や宗像族以外にも住吉族などがあるが、『新撰姓氏録』によ れば、住吉族と思われる住吉朝臣は《上毛野同祖。豊城入彦命五世孫多奇波世 君之後也。‥‥》とあり、「皇別」としている。 ということで、信濃国の諏訪の建御名方神は、宗像族の神であるということに 決めてしまいましょう。(^_^) ※真弓常忠氏の『古代の鉄と神々』によると、「ミナカタ」は諏訪湖の水の潟で 「水潟」、あるいは国府の南になるので「南県」とする説があるらしい。(p54) 原典不詳。なお、真弓氏自身は、五行思想では南が火の神の座であることから 「南方」、すなわち、製鉄の神の座を意味するとしている。(p51,p53,p80) ところで、$0561「古代史】RE:RES】科野の国」で、高志と出雲は敵対して いた可能性があるといったことを書きましたが、それらを踏まえると、 【出雲】大国主命 ←敵対→ 【高志】沼河比売 ‖ 同 族 ‖ 【諏方】建御名方神―友好―【安曇】穂高見命 (宗像族) (安曇族) といった関係になります。でも、これだと沼河比売が孤立してしまう‥‥。それ に、沼河比売も海神の末裔なはずだけど1、何族なの? FHJ55492 アコ |
2002.10.07 / 2002.10.09